NPO アンリ・ファーブル会主催「標本教室」に行ってきました。
前回は「初級標本教室」でしたが、今回は、「標本教室」。
少しレベルが上がっています(?)。
本日の題材は、
甲虫とセミ。
甲虫の標本作製については、
にて紹介済み。
というわけで、今回は、セミの標本作製について紹介します。
1. 展翅板の作製
セミ用の展翅板を作製しました。
(完成時の様子。溝の幅:3 cm、上の台の幅:4.5 cm)
実際には、
用意して頂いたスチレンボードを組み立てていきます。
必要なサイズに切ってあり、両面テープも既に貼ってあるので、小学生でも簡単。
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2. 展翅テープの設置
羽を固定するための「展翅テープ」を展翅板に設置しました。
展翅板の上の台の縁に沿って展翅テープを設置。
※針を刺す部分:5 mmほどの幅で2回折ってから針で固定する。
3. セミの固定
セミを針で固定。
針は、背中の中央に垂直に刺します。
※針は、昆虫に対して垂直に刺す。展翅板に刺した際、羽の付け根が展翅板の上の台と同じくらいの位置にくるようにします。
ちなみに、今回使用した針は、
「有頭志賀昆虫針」。
サイズは、3号(数字が大きくなるほど太くなる)。
前足を出した方が、「見栄えが良い」そうです。
※前足は浮いてしまうので、下にティッシュペーパーを敷くと良い。
羽を開いていく際に身体が動かないように「志賀昆虫展翅用玉針」でセミの身体を固定します。
※針は、セミの目の横あたりに刺す。
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4. 展翅
羽を広げます。
羽を指でつまみ、展翅板の上で「上の羽」を「下の羽」に重ねます。
※下の羽は、上の羽に引っかかります。
そして、上の羽を展翅板に押さえつけながら羽を広げていきます。
※羽は、上の羽の下側のラインがセミの身体に対して垂直になる位置まで、広げます。
羽は、展翅テープで上から押さえつけ、針で展翅テープを固定します。
※左右対称になるようにした方が、見栄えが良い。
そして、
(左:アブラゼミ、右:ミンミンゼミ)
完成!!
実際には、この状態で1ヶ月ほど乾燥させて完成です。
まとめ
費用は、5000円です。
自分で道具を集めて行えば、もっと安く抑えることはできるでしょう。
ただ、専門の先生方に指導してもらい、かつ、専用の道具も一式戴けますので、
高くはない
と思います。
(そもそもNPO主催ですから)
セミは、この時期どこにでも(?)いるので、材料には困らないでしょう。
7歳の我が子でも出来ましたので、
夏休みの自由研究・自由課題にオススメです。
ただし、乾燥に1ヶ月ほど必要なので、今から始める場合、
上の写真の状態で学校に提出にすることになります。
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